脱・完璧主義!リーディング・リスニングに必要な2つの視点

リーディングとリスニング攻略の2つの視点

リスニング・リーディングはコミュニケーションの基礎。相手の言っていることがわからなかったり、相手の意図を読み取れなければ、自分がどれだけ流暢に喋ることができても、コミュニケーションは成立しませんね。またTOEICスコアがほしい方、仕事で英語を使わなければいけない方など、リスニング・リーディング力を上げたいとお考えの方は多くいるのではないでしょうか。

そこで今回は完璧主義に陥ることなく、両スキルを向上させるための2つの視点、ミクロとマクロの視点を紹介していきます。大抵、どちらかの視点に偏っていることが多い印象なので、「自分はこっちの視点が足りてなかった」などを考えながら読んでいただけると嬉しいです。ではいきましょう!

リスニング・リーディングに必要な2つの視点

ミクロの視点

ミクロの視点

リスニング・リーディング能力を伸ばすには、2つの視点が重要となります。まずはミクロの視点。これは要するに虫眼鏡で英語を見ていく視点。つまり文章の構造を理解し、意味を正確に取る視点のことです。

例えば「I went to Ikebukuro station yesterday.」 という文章を「私は昨日、池袋に行った」と正確に読み取ること。またSV(M)(M)と解釈したり、名詞+動詞(自動詞)+前置詞+名詞(あるいは副詞句)+副詞と品詞分解することで文章構造を掴むこと。これは文章を理解する際にとても重要な視点です。学校のテストや大学受験などでも、この視点を理解しているかを問われることが多いため、日本人の英語学習者はミクロの視点を意識している方が多いのではないでしょうか。

リスニングもリーディングも、言ってしまえば文章の連続。それぞれをミクロの視点で完璧に理解できれば、全て理解できるはずですよね!

ミクロの視点のメリット

  • 正しい英語表現を使える
  • 正しく相手の言いたいことを理解できる
  • 紛らわしい表現でも的確に捉えることができる

しかし、この視点に捕らわれてしまうと完璧主義は治りません。例えばTOEICなどの試験、実際の英語を使った業務や日常会話などでは矢継ぎ早に英語が飛んでくるため、それぞれ細かく考えてしまうと以下のデメリットが生まれます。

ミクロの視点の問題点

  • 知らない単語に出会った場合、躓いてしまう
  • 例外的な文法事項・文法を無視した会話表現などに出会った場合、躓いてしまう
  • 文章が長くなると処理が追いつかず、部分的にしか理解できない

このように、ミクロの視点だけに頼って英語を理解しようとすることはあまり現実的ではありません。文法や単語などはしっかり覚えているのにTOEICスコアが上がらない人などは、ミクロの視点にこだわりすぎている傾向があるように感じています。また実際の業務や日常会話はテストや受験のように単語や文法の範囲が決まっているわけではありません。全てをカバーするのは不可能に近いと言っても過言ではありませんね。

マクロの視点

マクロの視点

そこで意識してほしいのが、マクロの視点。これは鳥の目で英語を捉える視点。文章単位で捉えるのではなく、文脈で捉える視点だと考えてください。ちなみに文章とは一つの独立した文文脈とは文章の流れと考えていただくと理解しやすいかと思います。具体例をみていきましょう。以下の例文にA・B・C・D・Eにどんな言葉が入るか、考えながら読んでください。

『今日の月次ミーティングに参加してくれてありがとうございます。今四半期のAはB。しかし、Cの力、開発、新しいD、Eから発売、ので、次の四半期はうまくいくことを願っています。力を合わせて頑張っていきましょう。』

このような文章を読んだ場合、自然とAに「セールス目標」「ノルマ」・B「達成されなかった」・C「皆さん」「コンサルタント」のような単語が思い浮かぶのではないでしょうか。また文法的に理解できなかった場合の想定として、Cの力、開発、新しいD、Eから発売という単語の羅列をしましたが、これも「Cの力を借りて開発した新しい製品が来週から発売されるので」のように考えることができますね。前の「しかし」と後の「次の四半期はうまくいくことを願っています」が聞き取れていれば「Cの力を借りず、開発もしなかった製品のせいで・・・」と解釈することはないはず。

その他にも色々な言葉が考えられ、もちろん作話の余地もあります。ただ一番大切なのは「要するに今季はダメだったけど、来季は見込みがありそう」という主張を正確に取ること。詳細は不明瞭であっても、この「要するに」という部分を意識することが重要です。

マクロの視点のメリット

  • 概要をざっくりとつかむことができる
  • 論理構造を意識しながら読めるようになる
  • 完璧主義が治り、英語への抵抗が減る

ただ、ミクロの視点で見えていなければそもそもマクロの視点も働かないという前提があります。マクロの視点だけではカバーできないのは、以下のポイントになります。

マクロの視点の問題点

  • ミクロの視点が弱すぎると、単語から作話してしまう
  • 正確性が求められる場面・メールなどでの表現力が育たない
  • 突発的な質問などにはマクロの視点が働かないことも

2つの視点の活用方法と鍛え方

どのように鍛えるか

というわけで、どちらの視点もバランスよく鍛えていくこと、偏りを直していくことの重要性は感じていただけたかと思います。ではここからは、2つの視点をリスニング・リーディングに活用するための具体的な方法をご紹介します。

1・焦らず慌てず、全体を意識

ここまで見てきたように、部分的に理解できなくても、最後まで聞いていれば話が繋がってくることもあります。大切なのは、聞き逃したり、どうしても意味が取れない文に出会っても考え込んでしまわないこと・焦ってしまわないこと。特にリスニングで考え込んでしまうと、気づいたら「一体なんの話をしてるんだ?」と迷子になってしまうことも。末梢ではなく、幹。部分ではなく、全体を意識しましょう。

2・文構造を作る表現に意識を向ける

「however」「therefore」などの論理構造を作る表現は「ディスコースマーカー」と呼ばれています。「しかし」とくれば、逆接の内容が来ると判断できます。「例えば」とくれば具体例が提示されると判断できます。このように、必ず抑えるべきキーワードがディスコースマーカー。ここを聞き取れれば、前後関係を類推する力もついてきます。普段から意識をしておくことで、表現のレパートリーを増やしましょう。また以下のようなサイトで丸暗記しておくこともオススメです。時間対効果は抜群ですよ!

icon-angle-double-right http://eigokyousitsu.nomaki.jp/terms/discourse.html

3・復習時は双方の視点で確認する

とりあえず聞き流し・読み流した文であっても、復習するときはしっかりと知らない文構造や単語・表現を確認しておきましょう。やはりミクロの視点が育つに越したことはありませんね。またそれぞれの文章を理解できたら、今度は文脈を意識して読み直してみましょう。英語は1つの段落に1つの内容というルールがあります。そのため、それぞれの段落が「要するに何を言いたい段落なのか」を意識して読み直すことが重要。日本語でもいいので、1段落1文の要約をしてみましょう。要約の練習はマクロの視点を養うのにはとてもオススメです。中級者以上の方は英語でトライしてもいいですね!

このような練習を続けることで、部分・全体をバランスよく理解することができるようになってきます。ぜひ試してみて下さい!

4・TOEICを勉強する

TOEICは長文を読んだり聞いたりして、どんな人に対して話しかけているでしょうか?このメールを書いている人は、どんな職業でしょうか?などを答えるマクロの視点を要求される問題。また彼は次に何をすると言っていたでしょうか?ミュージカルは何時から始まるでしょうか?などを答えるミクロの視点を要求される問題がバランスよく問われています

全体をしっかりと理解しながら、必要な部分は具体的にしっかりと聞き取る・読み取る力が要求されているので、両方の視点を鍛えるには最適ですね。また間違える問題の傾向から、全体を取る力が弱いのか、部分を聞き取る力が弱いのかを知ることもできます。そうすれば、今の自分に何が必要かということも見えてきますね。

5・留学する

最後に、このバランス感覚を養うためにオススメなのが留学です。留学中は長文や長い会話をする機会があるため、マクロの視点が勝手に育ってくるでしょう。またリーディングの授業で読んだものを要約して講師に伝える練習をしたり、細かい文法を勉強したりと、常に双方の視点からの勉強が求められることが多いので、短期で英語学習を一気に進めたい方には留学がオススメです。興味がある方はいつでもお問い合わせフォームよりご相談くださいね!

まとめ

いかがでしたか?自分に足りていない視点はありましたか?個人的な感想として、日本でずっと勉強してきた学習者は、ミクロの視点が強く、逆に海外暮らしをしながら実地で英語を身につけたような人は、マクロの視点が強い印象があります。どちらも英語を楽しむために不可欠な視点なので、バランスよく鍛えていくことが大切ですね!

この視点はリスニング・リーディングにはもちろん、ライティング・スピーキングにも大切なスキル。ひいてはコミュニケーションの根幹と言っても良いのではないでしょうか。有名人や政治家の言葉尻だけを抜き取って批判されたりすることも多い昨今のように感じますが、その人の本当の意図を読み取れれば主張したいポイントが明確に見えてくることもありますよね。英語は一般の人にとっては学問ではなく、コミュニケーションの道具です。ぜひ2つの視点を活用してコミュニケーション能力を高めてください。私もこの点は未熟なので、今後も精進します!

リーディングとリスニング攻略の2つの視点

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